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精神科病院における院内感染対策 (その2:「環境整備」の重要性)

財団法人創精会 松山記念病院
山内勇人、築地真由美、鈴木まゆみ、藤堂信子

1. 環境整備が基本である

 精神科病院では、施設構造上、閉鎖的環境が多く、そのため接触・交差感染の温床となる「ドア」が数多く存在するなど、特殊な環境下にあります。しかも、個人衛生管理が困難な患者が多く、通常であれば直接接触することのない床などの環境表面が感染源となり得るのです。従って、「精神科病院での感染対策の要は環境整備にある」と言っても過言ではないでしょう。
 スタッフステーションのテーブルをアルコール綿花でこすってみて、どの程度汚れているかを確認してみて下さい(図1)。その汚れが、伝染力の強い病原菌であればどうなるでしょう?皆さんが共有する場所であり、そこが一度汚染されるとカルテ等にも汚染は拡がりますし、病棟内のみならず棟外にも汚染が持出されるのです。

図1.アルコール綿を用いた環境汚染の 視覚的検証法。机と同じような汚れがカルテにも付いている。
机の汚れ カルテの汚れ
机の汚れ カルテの汚れ