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精神科医療における満足度1

東京大学大学院医学系研究科精神看護学分野
宮本有紀

 患者満足度とは、提供された医療に対する評価であり、患者さんから見た医療の質を表しているとも言えるでしょう。いかに良質の医療を提供するかについて医療者は日夜心を砕いていますが、ともすると、その医療の質の高さを医療者側の視点だけで考えてしまいます。しかし、自分たちは質が高いと思っている医療を、患者さんがそのように受けてとめてくれるとは限りません。医療の受け手である患者さんにとって、どのような医療が望ましいのか、どのような提供の仕方が望ましいのかを考えていくこと、患者満足度について考えていくことは、真の意味で良質の医療を提供するために不可欠です。

1.患者満足度に影響を与えるものとは?

 満足度に影響を与える因子については多くの研究がなされてきました。その因子として例えば、期待した治療効果を得ることができたか、痛みはないか、治療について、あるいは予後についてきちんと説明されたかといった治療そのものに関わるものがあります。そのほかに、医師や看護師等の医療スタッフの対応や、騒音はないか、病室やトイレは清潔か、駐車場は十分か、待ち時間は長すぎないかなど、施設の設備や環境も満足度に影響を与えると言われています。
   患者満足度は、性別や年齢、人種や生活背景によって変わるとも言われているので、満足度に影響を与える因子は、数え上げたらきりがありませんが、以下の図1にこれらをおおまかに例示しました。

図1:患者満足度に影響を与えるもの
患者満足度に影響を与えるもの