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看護師による精神科電気けいれん療法患者パスと患者の意識変化

野田寿恵,秋山剛
曽根原純子
田島美幸
小山明日香
NTT東日本関東病院 精神神経
NTT東日本関東病院 看護部
東京大学大学院 医学系研究科 精神保健学分野
国立精神・神経センター精神保健研究所 精神保健計画部


はじめに

精神科電気けいれん療法(electroconvulsive therapy:ECT)の説明同意

 1990 年頃から総合病院を中心として,精神科電気けいれん療法(modified electroconvulsive therapy:mECT)が活発に行われるようになったことをうけ、1993年に中島らが「ECTをめぐる諸問題についてのアンケート調査」を行った(文献 2)。中島らの報告によると、ECTに関する告知同意について、家族などの代理人への説明と同意が形式的に行われていたのが当時の状況であった.中島は、 1999年「インフォームド・コンセントガイダンス」を発表し、医師は患者にECTを提案し、ECTの可能性、限界、副作用について説明し、患者の自発的意志決定の場を提供する必要性があると述べた(文献 3)。
 また、佐々木らは2000年に、自治体病院でECTについてアンケート調査を行い、うつ病、うつ状態の患者のうち、文章での同意が得られていたのは46%であったと報告している(文献 6)。
 当科では、1996年から手術室でmECTを施行するようになり、任意入院の事例では、手術説明同意書に患者と家族両方の署名をうることになった。

看護師による患者パス

 mECTに関する説明をより有効に行うために、当科では、1996年に紙媒体によるmECTクリィテカルパスを作成した。2000年12月の電子カルテ(文献 4)の導入に伴い、2001年4月には電子化クリティカルパスを作成した(文献 5)。電子化クリティカルパスを作成する際には、紙媒体のパスで曖昧に扱われていたことが浮き彫りになった。例えば術前評価、術後の看護観察項目など職種間で議論を行い、この作業を経て医師と看護師の連携が強化された。そして、2002年3月に、医師による説明とは別に、看護師が患者にmECTに関する説明を行う目的で、患者パスを作成した。看護師による患者パスはpdf図1(24KB)に示す。