Home > チーム医療活動 > 日頃の臨床活動をクリニカルパスにしてみよう! (PAGE 1)

日頃の臨床活動をクリニカルパスにしてみよう!

国立保健医療科学院
伊藤弘人

1.はじめに

 臨床現場に必要なことは、日々の臨床活動において、チーム医療を進め、利用者や関係者への説明責任を果たす努力を続けることです。 隔月で、チーム医療を推進する「クリニカルパス」について、その理解を深めたいと思います。

 クリニカルパスとは、「医療の過程が類似する特定の疾患について、医療内容と時間経過との2次元のパス・シートを用いて行う、医療施設の継続的な質改善活動のひとつ」と考えています(伊藤、2002)。
  クリニカルパスを取り入れることにより、治療・ケアへの効果、患者・家族への効果、職員教育への効果など、さまざまな効果があります。これは、治療・ケアの内容を言葉や図に表すことによって出てくる効果です。
  言葉や図で表現できれば、自分以外の仲間や他職種、そして患者・家族の皆様に説明ができ、協同してこころの病に立ち向かうことができるからです。

 精神科医療にはクリニカルパスは馴染まないのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。
  しかし、クリニカルパスの考え方を保健医療界で広めたカレン・ザンダー氏は、精神科看護専門家であることを考えると、むしろ精神科医療での経験から開発されたものなのです。
  ただ、わが国では、一般医療でのクリニカルパスの活動が先行してきたのは事実で、精神保健医療福祉の領域での組織としての取り組みは、まだ始まったところということができます。

 そこで、ここでは、基本に立ち返って、「治療・ケア内容を言葉や図にしてみる」アイデアをインターネット上で集めることから始めてみたいと思います。進め方は次のとおりです。

  1. 今回、簡単にクリニカルパスの基本構成を紹介します。
  2. ご自身が関わっている臨床活動を図(クリニカルパスの表:パス・シート)にして投稿ください。貴院で組織的に取り組んでいる必要はありません。 おおよそこのように臨床活動であるという内容を、公表できる程度に簡単にしてご報告ください。既存の考え方にとらわれない、斬新なアイデアをお待ちしています。
  3. できる限りご投稿いただいたパス・シートを、インターネット上で掲載したいと思います。必要があれば、簡単なコメントをする予定です。