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救急体制


 社会復帰活動と並んで地域精神保健にとって重要なのが救急体制です。大阪府は1991年に精神科救急システムを開始したときから、緊急・応急・救急医療を行っています。
 精神科の急性期病棟の治療に不可欠な病床である隔離室は、アメニティ、セキュリティとプライバシーをより高め、治療段階に応じた設備、空間が必要です。すなわち、拘束用にも一般用にもなるベッドは、必要がない場合にはベッドは壁に収納できる。可動式になっている壁と扉(図中の赤線と黒実線)は、治療目的に応じ組み合わせることができる。水洗トイレや手洗いの使用状況は患者さんの状態に応じて簡単に変えることができる。 以上の仕組が取り入れられています。
 特徴は

  1. バックベッドを必要としない
  2. 周囲の音からできるだけ遮断されている
  3. ナースステーションには常に部屋ごとの音声がモニターされている
  4. 外部との見通しが程度に応じて変えられる
  5. 部屋の雰囲気は個室に近い
  6. 既存の6床室が個室兼隔離室2室に改造しやすい

などで、いかにも独房といった感じが多かった従来の隔離室からの脱却をはかった新しいタイプの隔離室です。(現在、製作に携わっている業者から新案特許申請中)


病状に応じた個室使用方法(移動壁の利用)
【隔離・拘束】
自殺企図・自傷行為が切迫している。暴力行為・器物破損が著しい状態のときなど、いずれも拘束が必要となる。
隔離・拘束 【隔離3】
対人関係によるトラブルが続く状態。洗面所の水を止めることはできない。
隔離3
【隔離1】
暴力行為はあるが拘束を必要としない。あるいは器物破損はあるが自由に歩く方がストレスが解消できる状態という場合にはベッドは収納する。
隔離1 【個室】
一般個室として使用。総室に移れるまでのチェック期間である。
個室
【隔離2】
興奮や他患者への迷惑行為はあるが、器物破損の恐れがない状態。水中毒や物を詰める恐れがあれば、手洗いやトイレの水を止めることができる。
隔離2 ▲個室制作上の留意点▼
・アメニティ・セキュリティ・プライバシーの保護
・治療段階に応じた行動制限
・バックベッドがいらない