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栃木県立岡本台病院

基本理念

栃木県立岡本台病院 外観

 当院は、昭和34年に当時の精神衛生法(現在の精神保健福祉法)に基づき開設された県立の精神科病院です。現在は精神保健福祉法19条の7における都道府県の精神科病院の設置義務を受け、「自己の症状に関し、的確な判断を下すことが困難な状態にある精神障害者(特に措置入院患者)は、できるだけ公的機関の管理運営に属する医療機関で医療及び、保護を受けることが妥当である」との考えと、「精神医療の特性にかんがみ、各都道府県は、精神医療のあらゆるニーズに対応可能な機能を持つ総合的で専門的な医療機関を設置すべき義務を有している」との考えに基づき、栃木県の精神科医療における基幹病院としての役割を果たすとともに、県民の精神医療・福祉の向上に寄与することを理念とし、精神科救急病院の中核として位置づけられています。

 この理念を具体化するために、栃木県では ,有識者による「県立病院あり方検討委員会」を設置し、県立病院が取り組むべき医療と今後の経営改善の取組方策等について検討をかさね、平成20年3月、検討委員会からの報告書では、県立の精神科病院の取り組み方向について、以下のような提言がなされました。

  1. 精神科救急医療・緊急医療の中核病院として急性増悪の患者の積極的な受入れ
  2. アルコール依存症や薬物依存症の患者に対する医療の充実と社会的ニーズの高い専門医療に対する対応の検討
  3. 心神喪失者等医療観察法に基づく指定入院医療機関としての体制整備の検討
  4. 精神疾患患者の退院・社会復帰促進の観点からのパイロット事業の検討
  5. 県精神保健福祉センターとの連携強化により情報発信・相談機能の充実
  6. 県の精神保健福祉施策の企画立案への参画及び政策医療に係る課題等に対する政策提言の実施

 また、平成19年12月に総務省から「公立病院改革ガイドライン」が示され、病院事業に係る「病院改革プラン」を策定することとされました。 このことを受けて、前出の「県立病院あり方検討委員会」からの提言を踏まえ、今後の経営改善に向けた数値目標と具体的な取組方策等を内容とした「栃木県立岡本台病院経営改革プラン」を平成21年3月に策定しました。その主な内容等は次のとおりです。

1.計画期間 平成21年度から平成23年度

2. 改革プランの主な内容
(1)県立病院として今後果たすべき主な役割
  ① 精神科救急医療・緊急医療の充実を図ること
  ② アルコール依存症患者に対しての専門医療を提供すること
  ③ 心神喪失者等医療観察法に基づく対象患者を受け入れていくこと
(2)経営効率化に係る計画
  ① 財務目標に係る数値目標
    経常収支比率、職員給与比率、病床利用率等を策定
  ② 政策医療に係る数値目標
    救急入院患者数、アルコール初診者患者数を設定
  ③ 医療サービスに係る数値目標
    ソーシャルワーク実施件数、訪問看護訪問件数を設定
(3)ネットワーク化に係る計画
  ○入院患者の早期の社会復帰等を促進させるため、他の医療機関、市町村、NPO、
    精神関係団体等と連携し、患者の社会復帰を支援するネットワークづくりに取り組む。
(4)経営形態見直しに係る今後の対応
  ○当面、現行の経営形態の下で、病院事業全般にわたる経営改善に取り組む。
  ○改革プラン期間終了後、経営環境や改革プランの達成状況を踏まえ、
    病院形態のあり方等も含めた検討を行う。
(5)改革プランの点検・評価の体制等
  ○病院内における「運営会議」等において、改革プランの進行状況等について進行管理する。
  ○県レベルでは、外部有識者等による「評価委員会」を設置し、点検・評価等を行う。

 さらに、県内における心神喪失者等医療観察法にも対応した医療機関の必要性が高まるなか、平成17年には、心神喪失者等医療観察法における指定通院医療機関の指定を受け、鑑定入院医療機関としての登録もし、精神科における政策医療の多様なニーズに応えられる医療機関を目指しています。


26(09.07.31)