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精神科医療における動向と今後の展望

国立保健医療科学院
伊藤弘人

1.はじめに

 近年の精神科医療を取り巻く環境は激動しています。
中でも注目すべきことは、昨年12月に社会保障審議会障害者部会精神障害分会から「今後の精神保健医療福祉施策の方向性」(通称:総合計画)が示されたことです。
 これからの精神保健医療福祉施策の方向性を総合的に検討したという点で画期的な報告だからです。
 報告書の内容を筆者なりに図にしたものが図1です。
 国民へ心の健康対策から精神障害者への地域生活支援・入院医療・社会復帰に至るまで、多岐にわたっていることがわかります。
さらに、精神保健医療福祉施策の評価と計画的推進を盛り込んだことも、これまでになかった試みといえるでしょう。

 総合計画が公表された同日、厚生労働大臣を本部長とする精神保健福祉対策本部が設置され、厚生労働省をあげてこれらの課題に取り組むことになりました。
 さらに、平成14年3月で障害者プランの期間が終了するために、障害者基本計画が策定され、総合計画を基礎として前期5年間における達成目標が新たに示されています。

図1.今後の精神保健福祉施策
今後の精神保健福祉施策