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精神保健医療福祉政策の最近の動向

新潟医療福祉大学 社会福祉学部 社会福祉学科
濱野 強

1.精神保健医療福祉の改革ビジョン

 平成16年9月、精神保健福祉対策本部より、「精神保健医療福祉の改革ビジョン」が示されました。昨年5月に公表された「精神保健福祉の改革に向けた今 後の対策の方向」(中間報告)に基づき設置された、「心の健康問題の正しい理解のための普及啓発検討会」、「精神病床等に関する検討会」、「精神障害者の 地域生活支援の在り方に関する検討会」での検討をふまえ、精神保健医療福祉の見直しに係る今後の具体的な方向性が示されています。
 「精神保健医療福祉の改革ビジョン」の概略は、表1のとおりです。基本方針には、「入院医療中心から地域生活中心へ」という精神保健医療福祉施策を推し 進めていくため、国民各層の意識の変革に取り組むとともに、精神保健医療福祉体系の再編と基盤強化を今後10年間で進めることが明記されました。また、 10年後の達成水準について具体的な目標値を盛り込んだことは、これまでになかった試みといえるでしょう。
 詳細につきましては、厚生労働省のホームページをご覧下さい。ここでは、精神病床等に関する検討会での議論をふまえながら、精神医療体系の再編について詳しくご紹介したいと思います。

表1 精神保健医療福祉の改革ビジョンの概略
1.精神保健医療福祉改革の基本的考え方
  • (1)基本方針
  • (2)達成目標
  • (3)国、都道府県、市町村における計画的な取り組み
2.改革の基本的方向と国の重点施策群
  • (1)国民意識の変革
  • (2)精神医療体系の再編
    • 精神病床に係る基準病床数の算定式の見直し
    • 精神病床の機能分化と地域医療体制の整備
    • 入院形態ごとの適切な処遇の確保と精神医療の透明性の向上
  • (3)地域支援体系の再編
  • (4)精神保健医療福祉施策の基盤強化