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精神保健医療福祉政策の最近の動向

国立保健医療科学院
伊藤弘人

1.「今後の精神保健福祉対策の基本的考え方(将来ビジョンの枠組み)」(案)について

 「精神病床等に関する検討会」および「精神障害者の地域生活支援の在り方に関する検討会」では、平成15年後半から議論が進められてきました。これまで の検討をふまえて、「今後の精神保健福祉対策の基本的考え方」(将来ビジョンの枠組み)の案が3月23日の病床検討会で資料として事務局から説明がされま した。まだ、最終ではありませんが、これまでの検討会の議論を理解する上でも参考になると思いますので、紹介することにします。
 表1が、「今後の精神保健福祉対策の基本的考え方(将来ビジョンの枠組み)」の案です。最初の「良質な医療を効率的に提供し退院を促進する体制づくり」 は主に精神病床検討会で議論がなされてきた領域で、次の「退院後等における地域生活を継続する体制づくり」は、主に地域生活支援検討会で議論されてきた領 域です。
 今回は、精神病床検討会での議論を紹介するとともに、平成16年4月の新診療報酬における精神科の変化について、今後の精神保健福祉施策の方向性との関連から考えてみます。

表1.今後の精神保健福祉対策の基本的考え方(将来ビジョンの枠組み):案
1.良質な医療を効率的に提供し退院を促進する体制づくり
  • (1)患者の病態に応じた病院・病床の機能分化
  • (2)入院形態ごとの入院期間短縮
  • (3)処遇内容の改善
2.退院後等における地域生活を継続する体制づくり
  • (1)住・生活・活動等の支援体系の再編
  • (2)ケアマネジメント体制の確立
  • (3)国・都道府県・市町村の役割分担
3.新たな仕組みを支える基盤づくり
  • (1)評価・チェック体制
  • (2)新たな仕組みを支える人材の育成・確保
  • (3)財源配分の在り方

厚生労働省「精神病床等に関する検討会」平成16年3月23日資料から