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MMSニュース No.90

「現時点の骨子」に示された精神科医療に係る主な診療報酬改定項目

 「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について(現時点の骨子)」は、社会保障審議会医療保険部会・医療部会において策定された「平成22年度診療報酬改定の基本方針」(2つの重点課題と4つの視点から構成。【MMSニュースNo.89 参照】)に基づいて取りまとめられています。この「現時点の骨子」は、新設項目、修正項目、検討項目が整理されており、「引き上げ」「新設」などと記されている場合は中医協で合意した項目であり、「検討」と記されている場合は必ずしも意見の一致が得られていない項目となります。
 「現時点の骨子」( 厚生労働省ホームページ:http://www.mhlw.go.jp/public/bosyuu/iken/dl/p100115-1a.pdf )に示された精神科医療に係る主な診療報酬改定項目を抜粋し、以下に紹介します。

Ⅰ.「充実が求められる領域を適切に評価していく視点」について

Ⅰ-2 認知症医療の推進について

(1) 認知症入院医療は、入院早期の認知症の行動・心理症状(BPSD)や身体合併症の対応が重要であることから、入院早期の重点的な評価を検討し、名称を変更

(2) 専門的医療機関が認知症患者の診断と療養方針の決定を行い、かかりつけ医がその後の管理を行うことへの評価の新設を検討

Ⅰ-5 質の高い精神科入院医療等の推進について
(1) 精神科急性期入院医療の評価
① 15対1を超えた手厚い看護体制を提供している精神病棟に、新たな看護配置区分 の評価を新設し、入院患者の重症度に関する基準を導入
② 精神科救急入院料、精神科急性期治療病棟入院料、精神科救急・合併症入院料の早期の評価の引き上げ、精神科急性期治療病棟入院料の施設基準の見直し、医療観察法の入院患者に関する要件を緩和
③精神科身体合併症管理加算の引き上げ
(2) 精神科慢性期入院医療の評価
精神科地域移行実施加算(5年超入院患者5%以上退院)の評価の引き上げ
統合失調症患者に投与する抗精神病薬の種類数を国際的な種類数と同程度な場合の評価を検討
③患者の病態像によらず一律の評価となっている精神療養病棟を見直し、重症度に応じた加算を新設
(3) 専門的入院医療の評価
児童思春期専門病棟の評価の引き上げ
重度のアルコール依存症の専門的入院医療の新たな評価を検討
摂食障害の専門的入院医療の評価を新設
④強度行動障害児の入院医療の評価を新設
(4) 地域における精神医療の評価
① 精神科専門療法病院と診療所で異なった評価を見直し長時間の評価を引き上げ、うつ病に対する効果が明らかな認知行動療法の評価を新設
② 精神科デイ・ケア等早期の地域移行を評価

Ⅲ.「医療と看護の機能分化と連携の推進等を通じて、質が高く効率的な医療を
      実現する視点」について

Ⅲ-2 回復期リハビリテーション等の推進について
(3)がん患者や難病患者などに対する疾患の特性に配慮したリハビリテーションを提供するため、
    見直しを行う。
② 難病リハビリテーション料を引上げることにより、療養上必要な食事を提供した場合も包括評価を行うとともに、短期集中リハビリテーション実施加算を新設。また、精神科デイ・ケア、重度認知症患者デイ・ケア等についても同様に見直す

Ⅳ.効率化余地があると思われる領域を適正化する視点

Ⅳ-1 後発医薬品の使用促進について

 中医協で了承された「後発医薬品の使用促進のための環境整備の骨子(案)」と同じ内容が示されています。(MMSニュースNo.90 Page6 参照)