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MMSニュース No.78

平成20年度診療報酬改定速報9 〜疑義解釈資料・その2(調剤報酬関係)〜

 厚生労働省保険局医療課は平成20年5月9日付けで、疑義解釈資料(その2)を地方社会保険事務局、都道府県民生主管部(局)等に送付しました。MMSニュースNo.78では、この疑義解釈資料のうち、調剤報酬点数表関係について掲載いたします。

1.基準調剤加算
Q A
「特掲診療料の施設基準及びその届出に関する手続きの取扱いについて」(平成20年3月5日付け保医発第0305003号)において、基準調剤加算を算定する保険薬局は、時間外等における調剤応需が可能な近隣の保険薬局の所在地、名称、直接連絡が取れる連絡先の電話番号等を記載した文書を、原則として初回の処方せん受付時に患者等に交付する旨の記載があるが、自局のみで時間外、休日及び夜間における調剤が可能である場合には、自局に関する情報(所在地、名称、開局日、開局時間帯及び直接連絡が取れる連絡先電話番号等)を記載した文書を患者等に交付することでも差し支えないか。 自局のみで常時調剤ができる体制が整備されているのであれば、自局に関する情報を記載した文書を患者等に交付することで差し支えない。
2.一包化薬
Q A
一包化薬については、従来の要件(2剤以上の内服薬を服用時点ごとに一包化薬として調剤した場合)に加えて、1剤で3種類以上の内服薬を服用時点ごとに一包化薬として調剤した場合にも算定できることとされたが、以下の例においては、どのように調剤料を算定することになるのか。なお、いずれも処方医による一包化の指示があるものとする。

例1)
  処方1 A錠、B錠、C錠 1日3回毎食後×14日分
  処方2 D錠 1日1回朝食前×14日分
  処方3 E錠 1日1回就寝前×14日分

例2)
  処方1 A錠、B錠、C錠 1日3回毎食後×14日分
  処方2 D錠、E錠 1日2回朝夕食後×14日分

例3)
  処方1 A錠、B錠、C錠 1日3回毎食後×14日分
  処方2 D錠、E散、F散 1日1回朝食前×14日分
  処方3 G散      1日1回就寝前×14日分
例1においては、処方1が1剤で一包化薬の要件を満たしており、かつ、処方2と処方3は、処方1とは服用時点が重複していないことから、処方1について一包化薬調剤料を算定する。 また、一包化薬については内服薬に準じて剤数に含めることとされており、内服薬は3剤まで算定可能であることから、以下のとおり、処方1に係る一包化薬調剤料と別に、処方2及び処方3について内服薬調剤料を算定することができる。
  処方1 一包化薬調剤料 89点×2(14日分)
  処方2 内服薬調剤料   63点(14日分)
  処方3 内服薬調剤料   63点(14日分)

例2においては、処方1のみで一包化薬の要件を満たすものの、処方2と服用時点が重複しており、処方1と処方2の全体で一包化薬の要件を満たすと考えるべきであることから、以下のとおり、全体として一包化薬を算定し、処方2を別に内服薬として算定することはできない。
  処方1 一包化薬調剤料 89点×2(14日分)
  処方2 算定なし

例3においては、処方1(1剤)と処方2(1剤)のいずれも一包化薬の要件を満たしており、かつ、処方1、処方2及び処方3の間で服用時点の重複はないことから、処方1又は処方2のいずれか一方について一包化薬調剤料を算定する。
 また、処方1と処方2はいずれも内服薬の1剤相当であり、内服薬は3剤まで算定可能であることから、以下のとおり、処方1を一包化薬として算定した場合は、処方2及び処方3を内服薬として算定することができる。同様に、処方2を一包化薬として算定した場合は、処方1及び処方3を内服薬として算定することができる。
(処方1を一包化薬として算定した場合)
 処方1 一包化薬調剤料 89点×2(14日分)
 処方2 内服薬調剤料   63点(14日分)
 処方3 内服薬調剤料   63点(14日分)
(処方2を一包化薬として算定した場合)
 処方1 内服薬調剤料   63点(14日分)
 処方2 一包化薬調剤料 89点×2(14日分)
 処方3 内服薬調剤料   63点(14日分)

Q A
受け付けた処方せんに、一包化薬の算定要件である2剤以上の内服薬(以下「要件①」という。)に係る処方と1剤で3種類以上の内服薬(以下「要件②」という。)に係る処方が記載されており、かつ、これら2つの処方に服用時点の重複がない以下の例においては、どのように調剤料を算定することになるのか。なお、いずれも処方医による一包化の指示があるものとする。

例1)処方1と処方2で要件①を満たし、処方3が要件②を満たす場合

 処方1 A錠、B錠 1日3回毎食後 ×14日分
 処方2 C散、D散 1日2回朝夕食後 ×14日分
 処方3 E錠、F錠、G散 1日1回就寝前 ×14日分

例2)処方1から3までで要件①を満たし、処方4が要件②を満たす場合

 処方1 A錠 1日3回毎食後 ×14日分
 処方2 B散 1日2回朝夕食後 ×14日分
 処方3 C錠 1日1回朝食後 ×14日分
 処方4 D錠、E錠、F散 1日1回就寝前×14日分
要件①に係る処方と要件②に係る処方のいずれかについて一包化薬調剤料を算定してもよいが、要件①で一包化薬を算定した場合と要件②で一包化薬を算定した場合との間で、別途算定できる内服薬の剤数に差が生じないようにするため、要件②に係る処方について一包化薬調剤料を算定する場合にあっては、要件②に係る処方については、要件①に係る処方と同一の剤数とみなして算定する。
 すなわち、例1においては、要件①に係る処方(処方1と処方2の組合せ)は内服薬の2剤相当であることから、要件②に係る処方(処方3)も2剤相当として取り扱う。
 よって、以下のとおり、要件①に係る処方(処方1と処方2の組合せ)で一包化薬を算定した場合には、内服薬の3剤目として処方3について内服薬調剤料を算定することができ、また、要件②に係る処方(処方3)で一包化薬を算定した場合には、内服薬の3剤目として処方1又は処方2について内服薬調剤料を算定することができる。

(要件①に係る処方(処方1と処方2の組合わせ)で一包化薬調剤料を算定する場合)
・処方1 一包化薬調剤料 89点×2(14日分)
・処方2 算定なし
・処方3 内服薬調剤料 63点(14日分)

(要件②に係る処方(処方3)で一包化薬調剤料を算定する場合)
・処方1(又は処方2)内服薬調剤料63点(14日分)
・処方2(又は処方1)算定なし
・処方3 一包化薬調剤料89点×2(14日分)

 また、例2においては、要件①に係る処方(処方1から処方3までの組合せ)は内服薬の3剤相当であることから、要件②に係る(処方4)も3剤相当として取り扱う。 よって、以下のとおり、要件①に係る処方(処方1から処方3までの組合せ)で一包化薬を算定した場合には、処方4について別に内服薬調剤料を算定することはできず、また、要件②に係る処方(処方4)で一包化薬を算定した場合には、処方1から処方3までのいずれについても、別に内服薬調剤料を算定することはできない。

(要件①に係る処方(処方1から処方3までの組合せ)で一包化薬調剤料を算定する場合)
・処方1 一包化薬調剤料89点×2(14日分)
・処方2 算定なし
・処方3 算定なし
・処方4 算定なし

(要件②に係る処方(処方4)で一包化薬調剤料を算定する場合)
・処方1 算定なし
・処方2 算定なし
・処方3 算定なし
・処方4 一包化薬調剤料89点×2(14日分)

Q A
処方せんの指示により、1剤で3種類の散剤を計量し、かつ、混合して、服用時点ごとに一包化した場合には、内服薬調剤料と計量混合調剤加算の合計より算定するのか、それとも、一包化薬調剤料を算定することになるのか。 処方せんの指示の具体的内容及び患者の状態(治療上、一包化が必要か否か)にもよるが、基本的には、1剤で3種類の散剤を計量し、かつ、混合して、服用時点ごとに一包化した場合には、内服薬調剤料と計量混合調剤加算の合計により算定する。ただし、患者の状態が一包化薬の算定要件を満たしておりかつ、処方せんにおける一包化の指示が当該患者の状態を踏まえたものであることが明確である場合には、一包化薬調剤料を算定することができる。
同一保険医療機関の異なる診療科から交付された2枚の処方せんを同時に受け付けた場合(処方せんの受付回数が1回となる場合)において、個々の処方せんに記載された処方だけでは一包化の要件を満たさないが、2枚の処方せんの処方内容を併せれば要件を満たすような場合には、一包化薬調剤料を算定しても差し支えないか。なお、いずれも処方医による一包化の指示があるものとする。 2枚の処方せんの処方内容を併せて一包化薬の算定要件(2剤以上の内服薬又は1剤で3種類以上の内服薬)を満たしている場合には、一包化薬調剤料を算定して差し支えない。
異なる保険医療機関から交付された2枚の処方せんを同時に受け付けた場合において、個々の処方せんに記載された処方だけでは一包化薬の要件を満たさないが、2枚の処方せんの処方内容を併せれば要件を満たすような場合には、一包化薬調剤料を算定しても差し支えないか。 一包化薬調剤料は処方せんの受付1回につき1回のみ算定するものであり、質問の事例においては、別々の処方せん受付(受付回数が2回)となることから、一包化薬調剤料は算定できない。