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MMSニュース No.51

「第7回精神病床に関する検討会」が開催され、中間報告をまとめました。

 平成16年4月20日に「第7回 精神病床に関する検討会」を開催し、6回の議論の中間報告をとりまとめました。内容は、「精神医療に係わる将来ビジョン」と「精神病床の基準病床数の算定式」に大別してまとめられています。

1.精神医療に係わる将来ビジョンの概要

 病床の機能分化の方策としては、入院患者を、1.新規入院患者(急性期治療群)2.在院長期化が見込まれる患者(社会的入院予備軍)3.重度精神障害者(重度療養群)4.長期高齢入院患者(歴史的長期在院群)5.痴呆患者(痴呆治療群、痴呆療養群)の5つに分類し、それぞれの入院期間や病態に応じた対応が提示されています。新規入院患者については、急性期医療と集中的な社会復帰リハビリテーションを提供することにより1年以内を目途に退院を目指し、重度精神障害者についても、包括的な生活支援体制を整えることにより、出来る限り退院を促進することが提示されています。

 この他主な項目としては、1.社会的入院患者の退院促進を目的にモデル事業として実施されている、自立促進支援協議会を各都道府県に展開すること、2.患者の行動制限を必要最小限に適正化することにより、患者の処遇を改善すること、3.医療的デイケアと、福祉サービスとの違いを分析した上で、効率的な通院医療体制のあり方について検討すること等が揚げられています。

2.精神病床の基準病床数の算定式の概要

 現行の精神病床の基準病床算定式は、短期で退院する患者群と歴史的長期在院患者群が併存しており、実態を踏まえた算定式になっていないことが指摘されています。このことを踏まえ、新たな算定式は、「入院1年未満」の患者群と、在院期間が長期化し易い「1年以上」の患者群に分離して算出することが提示されています。
 また、「少なくとも10年で7万人相当の病床数の減少を促す」ことを前提とした上で、この場合にも、新規入院患者の退院ペースや、既に在院長期化した者のうち退院対象となる者をどのようなペースで退院させていくかを、患者の病態に応じ検討する必要性があるとしています。
 こ れに対し、日本精神科病院協会は「7万床相当の病床数の減少を促す」との項目は、これまでの検討会では一度も議論されていないと強く反論し、この項目の削 除を要求しました。しかし、検討会ではこの項目を削除せずに、これからの議論のたたき台として取りまとめることになりました。

 日本精神科病院協会は、「あくまでも地域に住居や施設等の支援体制を整備することにより、7万2千人の退院が見込めるとの方向で、地域支援と退院促進を一体的に検討してきたはずであり、精神病床を7万床相当減少させるための議論をしてきたのではない。」として検討会の議論の在り方について、強い不信感を示しています。