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精神科専門薬剤師を目指そう(No.5)

一般薬剤師から認定薬剤師となるためには、講習会の受講、症例の提出、そして日本病院薬剤師会が行う認定試験に合格する必要があります。

1)講習会

 精神科薬物療法認定薬剤師認定申請資格の(5)には、「日本病院薬剤師会が認定する精神科領域の講習会、及び別に定める学会が主催する精神科領域の講習会などを所定の単位(40時間、20単位)以上履修していること。」と規定されています。この講習会とはどのようなものを想定しているのでしょうか。

  1. 日本病院薬剤師会が実施する精神科領域の講習会
  2. 日本病院薬剤師会が認定する精神科領域の講習会
  3. 別に定める学会が主催する精神科領域の講習会

などがこの講習会に相当すると考えられます。

2)日本病院薬剤師会が実施する精神科領域の講習会

 日本病院薬剤師会が実施する精神科領域の講習会の内容や時期及び開催場所については、未だ公式な発表はありませんが、精神科薬物療法認定薬剤師に必要な精神科領域の疾患、薬物治療、服薬指導、処方支援、処方設計などに関する内容について、精神科医及び過渡的措置により認定された精神科専門薬剤師、神経精神薬理及び臨床精神薬理に精通した薬剤師などにより講義が行われることが予想されます。また、時間数は15時間程度は行われる予定であり、この講習会を受講することは必須となります。

3)日本病院薬剤師会が認定する精神科領域の講習会

 日本病院薬剤師会が認定する精神科領域の講習会とは、全国の各病院薬剤師会が開催する精神科領域の講習会を想定しています。しかし、現在、各病院薬剤師会が行っている各種の講習会については、予算的な措置が不足していることもあり、共催として製薬メーカーが参画している場合が少なくありません。日本病院薬剤師会は基本的に、製薬メーカーの共催を受けた講習会は、単位として認めない方向にあります。感染制御専門薬剤師の認定更新の項目には「講習会を開催する都道府県病院薬剤師会は、申し込みを行い承認を得ること。」とあり、その基準が示されています。認定希望者が講習を受講しやすい体制の構築も必要であり、今後承認基準が検討されていくことになると考えられます。

4)別に定める学会が主催する精神科領域の講習会

 別に定める学会が主催する精神科領域の講習会とは、日本精神神経学会、日本神経精神薬理学会、日本臨床精神神経薬理学会などの総会・年会における教育講演やセミナーであり、現在、各学会と調整中となっています。この中で、現在、実際に検討がはじまっているのは、平成20年10月1日から3日に行われる予定の第18回日本臨床精神神経薬理学会・第38回日本神経精神薬理学会 合同年会における精神科専門薬剤師精神医学セミナー(仮称)と関連シンポジウムがあり、2日間で5時間の講習が受講できます。他の学会においても同様の講習会やセミナーが開催されるよう、精神科薬物療法小委員会では交渉を行っています。
以上の講習会で単位を取得することで、精神科薬物療法認定薬剤師認定申請資格の(5)をクリアーすることができるようになることが望まれます。

5)精神科薬物療法認定薬剤師認定試験

 精神科薬物療法認定薬剤師認定試験の内容、開催時期及び試験会場は未だ公表されていませんが、他の領域の実施状況から、試験内容は日本病院薬剤師会が行う講習会の内容を基本とし、試験問題作成委員会が作成し、実施されると考えられます。試験会場は東京と大阪の2ヶ所での開催が望まれますが、東京会場のみでの開催も考えられます。認定試験の開催時期についても公表されていませんが、がん薬物療法認定薬剤師が平成19年9月2日(日)東京会場のみで行われています。精神科薬物療法認定薬剤師、感染制御認定薬剤師の認定試験も今後同様に行われることが予想されますが、実施時期については、講習会の実施時期に左右されるものと考えられます。
尚、がん薬物療法認定薬剤師の認定試験については、78名が受験し51名が合格、27名が不合格となっており合格率は65%でした。

6)症例

 要約サマリーは、過渡的措置による精神科専門薬剤師の認定と同様の書式となります。
『精神科専門薬剤師を目指そう!』-No.4-を参考にして下さい。