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「病院広報活動事例集(2)ITを活用した病院広報活動の新機軸」

IT技術の進化で次々と新しいツールが誕生

 過去10年程の間に、インターネット・ホームページがコミュニケーションツールとして定着してきたことから、「病医院の広報ツール」もパンフレットや広報誌といった「紙媒体」を中心としたものから、「IT」を強力な武器とした広報活動へと大きくシフトしてきた観は否めません。特にクリニックでも患者が自宅にいながら自分のカルテをチェックするサービスを導入する所が増えてきましたし、小児科の医院等では電子メールにより、24時間いつでも、お母さん達から子どもの健康や病気に関する相談を受け付け、迅速に回答するサービスを取り入れている所も増えています。MRIやCT検査紹介受入医療機関のホームページでは、紹介元のクリニックから検査報告までのフローが示され、そのページからはPDFファイルで紹介状がダウンロード出来るような工夫がされているケースも出てきています。要するにIT技術の進化に伴い、情報発信に加えて一つのツールとしての活用が始まっているという訳です。

ホームページをコアとした双方向的な取り組み

  地方都市のY病院は、古い歴史を持つ県内でも有名な中核病院です。病床数は500床超、24時間救急告示、地域医療支援病院で臨床研修指定病院でもあります。
 この病院の広報活動は多面的で、院外広報誌・ホームページ・病院案内パンフレット・メールマガジン等を企画・制作し、地域住民に病院の情報を知ってもらうための活動を継続的に行っています。この病院では広報すべき全ての病院情報をホームページに集約。その掲載内容を加工し、他の広報ツールに合った形で活用していくのを基本方針としているのです。
 この病院の新しい取り組みとしては、全ての診療科目ごとに作った「診療科案内パンフレット」。ホームページでは診療方針・内容・特色・得意分野の紹介、検査・手術・疾患別患者数等の診療実績、外来・病棟紹介、医師・看護師紹介等が掲載されていますが、ホームページから各診療科に分類した様々な情報を取り入れて、またホームページには無い内容も取り込んで、この「診療科案内パンフレット」は制作されています。
 ホームページを広報活動の“核”としながらも、ホームページの内容をパンフレット・広報誌等のツールに利用していくという形の、双方向的な取り組みにより、様々な相乗効果が期待できるという訳です。