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経営基本管理〜構成要素と取り組みの基本第5回

経営組織の成立条件や基本形態など「足元」を顧みる

 今号は、経営組織というものを振り返ります。組織が成り立つ条件や組織の姿形、運営上の原則などについて改めて整理してみましょう。少し理屈めいて足元を顧みることも、日頃の活動を自己採点するのに役立つのではないでしょうか。

1.組織を成り立たせる3つの条件

 組織は、複数の人たちが、1.共通の目的を達成するために、2.コミュニケーションを図りながら、3.それぞれ貢献への努力を結集し、秩序で構成メンバーの調和を保っていく「協働」のオープンシステムと言えます。

 したがって、組織が成立するための必要条件には、次の三要素をあげることができます。

1 共通目的
伝達・貢献意欲・共通目的
病院イメージ

 協働の意欲が発展していくためには目的が必要です。目的がないと、どういう努力が個々人に必要なのか、人々がどんな満足を期待できるのかを、知ることも予測することもできません。目的を認めることと協働意欲は同時的なものだと考えられます。

2 コミュニケーション(伝達)

 目的達成の可能性と人の存在は、協働という形の努力体系で相対する位置にあると言えます。これらの言わば潜在的なものを、動的に変えるのが伝達の過程です。共通の目的は当然、一般に知らされなければなりませんが、それには何らかの方法による伝達が必要で、また、人に対するインセンティブ(誘因)も伝達に依存します。

3 貢献意欲

 人材の集合がなければ組織は存在し得ませんが、重要なのは、単に人がいるだけで組織が構成されるのではなく、個々人の行為・行動や影響力によって成り立つということです。したがって、協働体制に対し一人ひとりが努力によって貢献しようとする意欲を持たなければなりません。