Home > 経営管理講座 > 経営基本管理〜構成要素と取り組みの基本第1回(PAGE 1)

経営基本管理〜構成要素と取り組みの基本第1回

日頃の管理活動を見つめ直しながら病院という経営体を考える

 今号から「経営基本管理」について考えていきます。どんな要素で構成され、どういったアプローチをするのか−などについて、基本事項を例示します。当たり前のように日頃の管理活動に取り込まれていることもあるでしょうが、改めて整理することで「思わぬ忘れもの」が浮かび上がるかもしれません。

経営基本管理イメージ図
病院で特にクローズアップされる社会性の追及と安全性の確保

 このシリーズで取り上げる経営基本管理の“メニュー”は別掲(欄外右)の通りですが、まず、経営体ということについて少し掘り下げてみましょう。

 経営体とは、経営活動(=事業)を効果的に展開していくための組織ですから、企業とほぼ同義語です。 企業というと構造的・形態的な側面に力点を置いたもので、経営体という表現は、機能的・動態的にとらえていると言えるでしょう。

 経営体の特徴(課せられるもの)には、1 継続性、2 営利性・合理性の追求、3 主体性(経営者の存在)、4 人間性の尊重、5 社会性の追求(=社会的責任)、6 安全性の確保 −といったことが挙げられます。

 病院にとっては最近特に、患者の求める(満足できる)医療サービスを提供し続ける社会的責任や、社会に提供するものについての安全性確保がクローズアップされていることは言うまでもありません。 そして経営体は、理念、目的、目標、方針を持ち、人・物・金というそれぞれの内部的環境と、社会や行政施策の動きなどの外部的環境をにらみながら、経営活動を行っているわけです。