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『日常臨床に研究成果を活用するために』

5. 無作為化比較試験及び観察研究のメタ分析の研究の質を評価するためのツール

 先に述べたように、研究の質を評価するためのツールは、残念ながらコンセンサスの得られたものがありません。コンセンサスが得られるまでは、既存のツールの中から、どれかを選んで、研究の質を評価する必要があります。ここでは、多くの臨床家が読むことで日常臨床に研究成果を活用しやすい研究法である無作為化比較試験と観察研究のメタ分析の、研究の質を評価するためのツールの中からAMSTAR (A MeaSurement Tool to Assess Reviews)31) を紹介します。AMSTARは表 5 に示す11項目から構成されていて、10-15分で評定可能であること、信頼性と妥当性が確認されていることなど、利点があります35)。このようなツールを用いて、研究成果を日常臨床で利用する前に、研究の質を評価することができます。

※ 数字)の表記は、PAGE6 「引用文献」の文献番号です。

表5 AMSTAR (A MeaSurement Tool to Assess Reviews)
番号 項目
1  研究デザインの事前設定
2  複数評定者の利用
3  包括的検索の利用
4  出版形態を適格基準として利用
5  収集・除外した研究の文献リストの提示
6  収集した研究の特性の提示
7  研究の質の評価
8  研究の質を考慮した結論
9  統計解析の適切性
10  出版バイアスの評価
11  利益相反の記載