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精神科「デイホスピタル」とは?

4.4種類のデイホスピタル

 Gelderら(2006)によれば、デイホスピタルはケアの対象によって大きく次の4種類に分類されます。

4.1 急性期デイホスピタル (acute day hospital)

 もし(急性期デイホスピタルなど、入院の)代替となるサービスが提供されなければ、従来の入院治療を受けていたであろう急性患者に、診断と治療サービスを提供します。現在日本の診療報酬上の区分でこのような形態のサービスはありません。

4.2 移行期デイホスピタル (transitional day hospital)

 移行期のためのデイホスピタルは、入院患者が早期退院しやすくするためのケアを提供します。より長期の入院に比べ効果が高いかどうかを判定するには現時点で十分な根拠がない状態です。

4.3 デイトリートメント (day treatment)

 デイトリートメントでは、外来治療で改善しない人に、より濃厚な治療を行います。効果が高いのかどうか、どんな患者により効果があるかを判断するのには、現在十分な根拠がありません。

4.4 デイケアセンター (day care centre)

 デイケアセンターは長期患者をサポートすることが目的です。日本で行われているデイケアは、主にこの形態が多いと考えられます。(これに加え、移行期デイホスピタルやデイトリートメントの目的でも行われている場合もあると思われます。)

デイホスピタルの分類

5.ガイドラインによる急性期デイホスピタルの推奨

 イギリスの包括的保健サービス(NHS)の機関である、National Institute for Clinical Excellence(NICE)(当時)*のガイドラインによれば、統合失調症に関して、急性期デイホスピタルは最も高いレベルのエビデンスに基づく推奨が出されています(NICE, 2003)。一方、統合失調症の非急性期(NICE, 2003)、うつ病の急性期および非急性期(NICE, 2004)に関しては、調査時点で推奨を出すのに十分なエビデンスがないとしています。